米国国防総省 (DoD) は、世界最大級の予算規模で広範にわたる物流・小売システムを運営し、リソース、人員、主要機器や部品に関するグローバルサプライチェーンを管理しています。このため、業務が複雑化し、扱うデータも膨大なものとなり、DoD全体の機能的有効性を監査する際の大きな課題となっています。「監査は、DoDの変革目標の達成に欠かせません」と、国防次官 (予算担当) 兼最高財務責任者 (CFO) のMichael McCord氏は述べています。「監査の結果によって改善すべき領域を特定し、リーダーが近代化に向けた取り組みにおける優先順位を定め、長期的かつ効果的な変化を生み出せすために必要な情報を得ることができるのです」。
2021 年度の DoD における監査は幅広い分野で実施され、1,200 人以上の監査担当者が 278 件の現場訪問による監査と 1,069 件のオンラインによる監査を行い、DoD の業務プロセスやさまざまな活動を検証しました。 監査担当者から求められた書類は約 34,000 点、テストしたサンプルは約 55,000 点にものぼります。 DoD は Trifacta を通じて、次のように組織全体のデータと分析を民主化し、監査関連業務の効率を劇的に向上させることができました。
- 7,000 人以上のユーザーと 1,200 の異なるシステムをサポート。
- セルフサービスでの分析自動化により、何か月もかかっていたプロセスが数週間に短縮。
- データ品質エラーを排除しながら、プロセスの速度と規模を向上。
連邦データ戦略の実施、データと AI のより広範かつ倫理的な使用のための省庁別のフレームワークの構築、行政府の管理指令により、米国連邦政府内のすべての省庁が、データ活用、プロセスの自動化、職員のデータリテラシー教育など、近代化に向けた取り組みにおいて一定の義務を負うこととなりました。 これらの取り組みはすべて、次のような米国連邦政府における業務の改善と近代化を目的としています。
- 増え続け、多様化し、重要性を増すデータを戦略的な資産として活用する。
- 業務の価値の向上、効率化、コストの削減を図る。
- 組織幹部から現場担当者に至るまでのあらゆる政府職員が膨大なデータを瞬時に分析し、十分な情報に基づいて意思決定を行うことのできる体制を整える。
例えば、NASAのような機関では、組織や企業全体でデータの共有環境を整え、分析の民主化を推進しています。実験からミッションの計画、気候変動の影響の把握まで、NASAではさまざまな業務にデータを取り入れており、組織規模でのデータへのアクセスが不可欠となっています。データはデジタルトランスフォーメーションの取り組みの中核であり、職員と文化の変革、機械学習とAIの導入、将来を見据えたシナリオモデリングの推進、プロセスの自動化の強化という、政府機関に求められる4つの重要な責任の根底を支えています。
AlteryxはTrifactaの買収の完了により、政府機関のパートナーとして、データの活用に重点を置いたパラダイムシフトの推進と、高度な分析を核とした戦略的近代化への取り組みを支援します。
TrifactaとAlteryxの統合により、政府機関は、データ分析チーム、IT/データエンジニアリングチーム、ビジネスユーザーなど、組織内のあらゆるユーザーのニーズに応える、エンドツーエンドの統合型ローコード/ノーコード分析自動化プラットフォームを活用できるようになります。
さらに、Snowflakeをはじめとするクラウドのデータウェアハウスとの画期的な統合や、3大パブリッククラウドプロバイダーであるAmazon Web Services、Google Cloud Platform、Microsoft Azureのすべてに対応可能なアーキテクチャが実現します。
Alteryx は、業界をリードするローコード/ノーコードの分析ソリューションと Trifacta のクラウドネイティブな機能を組み合わせることで、柔軟な導入のオプション(オンプレミス、ハイブリッド、クラウド)を提供し、エンタープライズ規模の分析ニーズに応えていきます。 さらに、Designer および Server 製品への継続的な投資により、分析ワークロードの柔軟な展開を支援します。
Alteryxは、データのアクセス、準備、分析、データサイエンスのプロセスを自動化するセルフサービス分析のリーディングカンパニーとして長年にわたり高い評価を得ており、より幅広い顧客層に、さらに使いやすく魅力的なサービスを提供するために、プラットフォームの継続的な強化と拡張を進めています。これまでに FAA、米国国勢調査局、DoD、ロサンゼルス郡をはじめとするさまざまな政府機関の分析の民主化や、迅速な目標達成に向けた取り組みを支援しています。Alteryxと、Trifactaのクラウドネイティブなプラットフォームが統合することで、データエンジニアやITチームへの訴求力が高まるだけでなく、主要なクラウドネイティブ機能が加わることにより分析の民主化の加速が期待されます。