仕事で週に 5 時間以上の余裕ができたら何をしますか? エネルギーを消耗させるだけの退屈で反復的なタスクを、すべて自動化できるとしたらどうでしょうか? まさにそんな夢を叶えたのが、SoFi Bank 社の財務マネージャーである Mark Andrews 氏です。同氏は、SoFi Bank 社の収支予測プロセスを効率化し、精度を高め、繰り返しの作業をなくすことによって、大幅な時間の節約を実現しました。
銀行にとって、現在および将来の現金保有量を常に正確に把握することは非常に重要です。 そのため SoFi 社では、10 日間の融資額の予測を作成しました。 以下に、同社が分析の自動化により予測を効率化した方法をご説明します。
- 複数のテーブルからデータを取得し、それらのデータを統合して収支予測に使用するデータセットを作成する
- さまざまなデータソースからのデータを正規化し、支払い延滞日数などのカテゴリーごとのバケットを作成することで、同じ基準でデータを追加できるようにする
- SoFi 社が販売したローンではなく、同社に属するローンを特定することで、データウェアハウス内のデータだけでなく、貸借対照表のデータとも整合性を取れるようにする
これらのルーチンワークを自動化することで得られたメリットはかなりのものでした。「こうしたプロセスを、手作業で毎日処理するとなると大変な手間がかかります。貴重な時間を、単調なコピー&ペースト作業で無駄にするわけにはいきません」。これらの作業を自動化することによって、Andrews氏は、手動で膨大なスプレッドシートのエラーを特定したり、ファイルをダウンロードしたり、予測を作成したりする必要がなくなり、1日1時間近くを節約できるようになりました。また、法規制への対処においても、自動化は非常に有効です。SoFi社は自動化を取り入れたシステムの構築によって、かつてないほどに監査プロセスを簡素化することができました。
1日1時間というと大した時間に思えないかもしれませんが、このような分析の自動化を部門や組織全体に取り入れて継続的に活用すれば、相当な時間やコストを節約できるようになります。年間の節約時間について考えてみましょう。1日1時間、週5時間、月20時間、年間240時間です。従業員1人だけでも、これだけの時間を節約できるようになるのです。
自動分析によって時間を節約できたことで、Andrews氏は戦略的分析、マクロトレンドと洞察の発見、経営幹部レベルのスタッフへのデータの透明化、他のチームの分析支援などに、より多くの時間を費やせるようになりました。現在SoFi社では、タッチレス/セミタッチレス環境を構築し、ワークフローの実行やレポートの作成にユーザーが介入するのではなく、ワークフローをスケジュールして自動実行できるようになることを目指しています。SoFi社の事例から得られた、分析の自動化の推進に役立つ3つのヒントを紹介します。
- 業務部門のチームを強化するためのフレームワークを作成しましょう。ただし、ビジネスに変化はつきものなので、そうしたフレームワークに固執しすぎないことが肝心です。
- 新しいテクノロジーや分析への関心を高めるために、各個人とこまめにコミュニケーションを取るとともに、グループ内で分析の推進者を見つけましょう。
- 分析に関する専用のコミュニケーションページや Wiki スペースを作り、情報を投稿したり、新しいユーザーと共有したりしてみましょう。
収支予測の自動化に関するより詳しい情報はこちら:
SoFi社のウェビナーをオンデマンドでご覧いただけます。ぜひご活用ください。